第一中央汽船は31日、東京地方裁判所から民事再生手続きの終結決定を受けたと発表した。6月に決定した再生計画に基づき、約2カ月で債権者への弁済を終えた。新たに株主となった愛媛県地盤の船主や造船所の支援を受けながら、経営再建を目指す。 第一中央は鉄鉱石や石炭を運ぶばら積み船を主力とする老舗の海運会社。海運市況の低迷で業績が悪化し、2015年9月に海外子会社を含め約4000億円の負債を抱えて経営破綻した。